
ネタバレ禁には、目次をお使いください('ω')
Netflixでスティーブン・キングの小説を映画化したホラー映画が、配信となったんですよ~。こりゃホラーマニアとしては絶対見逃せない作品ッスよね!という訳で早速観てみました!
という訳で、本日ご紹介する映画は
「イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-」

映画「イン・ザ・トール・グラス」作品情報とマニアックな裏話
| 作品名 | イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-(原題:In the Tall Grass) |
|---|---|
| 監督・脚本 | ヴィンチェンゾ・ナタリ(『CUBE』) |
| 原作 | スティーヴン・キング、ジョー・ヒル(共著) |
| 主要キャスト | ライズラ・デ・オリヴェイラ、エイヴリー・ホワイテッド、パトリック・ウィルソン、ハリソン・ギルバートソン ほか |
| 配信・公開 | 2019年10月4日(Netflix独占配信) |
「イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-」は、ホラー小説の鬼才スティーブン・キングと、キングの息子ジョー・ヒルによる2012年の共著中編小説『In the Tall Grass』を原作としたカナダのホラー映画です。Netflixオリジナル映画として2019年10月4日に配信開始となりました。
原題の意味は‥“背の高い草の中”。その名の通り、背の高い草むらに入ってしまった事により、とんでもない超常現象と恐怖に巻き込まれる人々の姿を描いています。
監督・脚本は1979年の「CUBE」の監督で、最近は「ウエストワールド」などドラマ制作が多かったヴィンチェンゾ・ナタリ。
出演はライズラ・デ・オリヴェイラ(ベッキー役)、ハリソン・ギルバートソン(トラビス役)、そしてホラー映画界に欠かせない男、パトリック・ウィルソン(ロス役)です。

この映画に5段階評価で点数を付けると
(3.5)
あらすじ

ネタバレと徹底考察・感想
※この先映画本編に出てくるネタバレありfa-arrow-circle-down
個人的には、そこそこ満足が行くホラー映画でした。内容的にはスティーブン・キングらしい作品という感じがします。
ただ‥この映画は賛否が激しく分かれるでしょう…。
何故なら‥この映画は‥

答えを明確に出さない手法ですから、各々が考えて自分なりの答えを出して行くしか無いのです。
特にこの映画は謎だらけです。
- 草むらに入ると空間がワープして出ることができない
- 草むらの中は、時間が交差する「死のタイムループ」の世界
- 謎のデカイ岩が全ての根源。岩に触ると知識を得るが狂気に支配される
- 岩の下は地獄の様な光景(根っこが人型に)
- 草男みたいなクリーチャーが出て来てベッキーを襲う

草むらのルールとタイムループの仕組み
映画は単純明白、草むらに入ると出ることができなくなります。

草むらには空間を移動させる能力(小規模なワープ)があるだけでなく、実は過去・現在・未来の人間が同時に存在するタイムループが起きています。
兄妹を探しに来たトラビスは、実は彼らが消えてから「2ヶ月後」に草むらに入っていたことが判明し、そこで過去の死体や未来の自分たちと遭遇するのです。
映画を観てて

とか思たんですけど、映画でコレやってました。もちろん出れませんでしたけど‥💦
ただ、肩車作戦は有効みたいです。草より高い位置(あるいは死んだ状態)にいれば、草むらは対象を動かすことができないルールになっています。
- 死んだ者はそこから移動しない(草は死者を動かせない)
- 肩車などで草より高い位置にいればワープしない
- 岩に触ったものはループの全貌を理解できるが、草むらの虜になる
まあ、こんなヒントがあっても…結局‥わけわかんねー系の映画です。
謎のデカイ岩には預言的な絵文字が彫られており、狂気に取り憑かれたロス(パトリック・ウィルソン)は、何度もカルやベッキーの赤ちゃんを殺し続けます。結局草むらの正体など、答えをハッキリ見せずに終わってしまいました。ホラーとしてのスッキリ感は低いかもしれません。

結末の意味:自己犠牲が負のループを断ち切る
ただ!この映画メッセージ性は確かにありましたね。
草むらの中で永遠に訪れるループは、登場人物たちが抱える「逃げ出したい過去の失敗や後悔」に対する罰のようにも見えます。
何度も草むらに入り、そして死に、また生き、繰り返す‥考えただけでも恐ろしい‥。
トラビスとベッキーは恋人同士でしたが、ベッキーが妊娠した時、トラビスは中絶を希望し、逃げていました。そして、ベッキー自身も産んで育てる自信が無く、サンディエゴへ子供を養子に出しに行く途中だったのです。
しかし、ラストで彼らは負の連鎖を断ち切る決断をします。
トラビスは自らを犠牲とし、あえて狂気の岩に触れることで草むらの真理(ループの構造)を理解します。そして、少年トービンだけをループから脱出させるのです。
現実世界に戻ったトービンは、これからまさに草むらに入ろうとしている「過去のベッキーとカル」を必死に止めます。トラビスの形見を見せられ、中に入ることをやめたベッキーは、サンディエゴ行きを取りやめ、自ら子供を育てる決意をして家へと引き返します。
このシーンで思ったのが、トラビスの父としての自己犠牲と、ベッキーの母としての決意です。
その負のループから脱出するためには、自分自身の過ちを修正し、責任から逃げない覚悟が必要だったのではないでしょうか?

狂気に取り憑かれたロスとナタリーの夫婦も、ひょっとすると子供に対する何かしらの過ちがあったのかも知れません…。彼らは修正できずに永遠に地獄に取り込まれてしまいましたが。
そう考えると、あの岩は「人間の弱さや無責任さ」を裁く存在なのかも知れませんね。
色々考えられる深い映画です。

そうそう最後に…パトリック・ウィルソンの狂気の演技がめっちゃ怖かったです。


やっぱ一番良い演技をしてましたね。
Netflixで配信されるスティーブン・キング原作のオリジナル映画は、けっこう当たりの気がします。
この映画の海外の評価(IMDb・Rotten Tomatoes)
「イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-」の海外での評価はどうなっているのでしょう?海外の映画批評サイトを調べてみました。


さらに、辛口で知られる米国の批評サイトRotten Tomatoesでは「35%」、Metacriticでは「46点」と、かなりの賛否両論・低評価となっています。
海外のレビューを見ると、「俳優の演技や不気味な雰囲気、原作への忠実さは素晴らしい」と褒められている一方で、「短い中編小説を無理やり長編映画に引き伸ばしたため、途中で中だるみする」「セリフやトーンが一貫していない」といった厳しい意見が多く寄せられています。謎が多すぎるのも海外では不評だったようです。
予告編










