
本日は、映画「アポストル 復讐の掟」をネタバレと感想含めて紹介します。
この映画は、2018年10月12日に配信となったNetflixオリジナル作品です。
1905年が舞台で、誘拐された妹を救うため、カルト教団が支配する孤島へ潜入した主人公が、衝撃的なその島の真実を知ってしまうというグロ系、ホラー・スリラーです。
キャストは、ダン・スティーヴンス、 ルーシー・ボーイントン、 マイケル・シーンなどイギリス人俳優勢揃い!
監督は、ギャレス・エヴァンス!『ザ・レイド』シリーズで有名な彼が、ついにハリウッドデビュー!
前半はスローペースですが、怒涛の後半は凄すぎ!この映画はマジでヤバい!
この映画を5段階で点数を付けると
(4.0)です。
作品情報

原題:Apostle
洋画:ホラー・スリラー
製作年:2018年
製作国: アメリカ・イギリス
Netflix配信:2018年10月12日
上映時間:129分
あらすじ
孤島に住む、残忍なカルト教団に妹を誘拐され身代金を要求されたトーマスは、その島に単身忍び込む、そこで見たカルト教団の真実は想像を絶するものだった…。トーマスは妹を無事に助けることができるのか?
予告動画
ネタバレと感想
今月配信のネットフリックスオリジナルの中で、一番気になっていた作品です。
ホラー好きには、たまらない作品でしたね。
どことなく、『アナイアレイション -全滅領域-』に少し似てる部分もありました。
後で書いていきますが、ギャレス・エヴァンス監督作品らしいと言う様な感じで、かーなりのグロ系描写もあります。
ここらは、合う合わないがあるとはありますが、僕はけっこう合いましたね。
主人公のダン・スティーヴンスもけっこう好きな俳優です。
今回もかなり良い演技をしてくれています。
エマ・ワトソンの『美女と野獣』の野獣役は実は彼が演じていたのですよ。
この映画、序盤はB級っぽかったのですが、終わってみたら満足度が高く…
と思いました。
Netflix加入しているなら一度は観ておきたい、映画マニア向け作品です。
個人的には、絶賛オススメします!
衝撃的なカルト映画!※ネタバレ
カルト教団に誘拐された妹を救う物語…
ざっくり説明するとそうなんですが、予想とは全然違う映画です。
カルト教団と言えば日本でも、オウム真理教などが有名ですよね。
映画でも、題材にしやすいようでそういう系の映画は多いんですよ。
カリスマ的な教祖の元に、信徒はなんでも信じ込みなんでもすると言う様な…
そんなカルトなコロニーに潜入し、その恐怖を目のあたりにする…
映画では、ありきたりな展開ですが、けっこう実話ベースだったりと面白く観えます。
『サクラメント死の楽園』『コロニア』など、同じく潜入物ですが、緊迫感あって怖かったですね。
もちろん、今回ご紹介する『アポストル 復讐の掟』も潜入物。
潜入するのは、カルト教団が支配する孤島です。
ただこの映画は、従来の展開とは大いに違います。
序盤は、ありがちな潜入して色々調べて行くと言う様なストーリーです。
ハッキリ言っておきますが、この序盤は全然面白く無いです。
まず、カルト教団と言うほどカルトでは無いのですよ…
住んでいる人々にもそれほど忠誠心や団結力がある様には感じない。
何より、村を仕切っている預言者と呼ばれる“マルコム”にカリスマ性を感じない。

教祖というより、ならず者が仕切るコロニーという感じです。
その感じは時間が経つとともに勢いを増し、中盤には宗教臭さが完全に無くなっていました。
だがしかし、終盤に差し掛かるころに、この映画の評価は逆転しました。
女神が姿を現したのです。

※ネタバレになります。
この島は、預言者マルコムが仕切っていますが、もちろん神の存在もあったのです。
女神と呼ばれる神の存在…
映画冒頭の船のシーンで、海に落ちそうな羊を助けた主人公、しかし‥他の客が海に羊を流します。
『こうすべきだ、受け入れるかは女神が決める。我々は介入しない』
強烈なシーンでしたが、島に着いてからは女神の話が全然出てこないので、忘れかけていた頃にその女神が登場したのです。
血の池から姿を現し主人公に迫るその姿は、まさに狂気!
単なる狂ったおばあちゃんかと思ったんですが…とんでもない!本物の女神でした。
彼女に血を飲ますと…
枯れた草花が蘇るのです。
地域的に、作物が育たないこの島が反映したのは、この女神のお陰…
島に最初に来たマルコムとクインは、彼女を捕えその能力を利用し、繁栄していたのでした。

初めは動物の血で大丈夫だったのですが、徐々に効かなくなり‥
今では、人間の血を飲ましているのです。
普通のカルト潜入スリラーかと思いきや、一気にホラーへ…
カルト抑え目なんてとんでもない衝撃的な映画でした!
グロ系映画だった!

想像を絶する展開はまだまだ続きます。
知り合いのブロガーさんが、『グロすぎて私には合わなかった』と言っていましたが…
終盤に差し掛かるまで、それほどグロいシーンは無かったんですよ。
そう思っていたら…
後半、怒涛のグロシーン連発!
トラウマ級シーンが満載です。
特に衝撃的だったのが、脳をドリルでグッチャグチャにするシーン…

この後も、人肉ミキサー機が登場して手がグッチャグチャになったり‥
半分チョン切れた死体が出てきたリ、何というか生臭間が伝わってくるような…
カメラワークが絶妙なんですよね。
衝撃的なシーンの時に、イチイチ目線を被害者側の目線に変えるんです。
自分がその恐怖の当事者である様な‥異様な感覚…
目を覆って逃げたくなるような‥そんな恐怖の衝撃的シーンが満載です。

よくよく考えたら‥監督はギャレス・エヴァンスですからね。
普通の映画で終わるわけが無いですよね。
Netflixでここまでグロイのは初めてかも?
女神の正体は?※ネタバレ

この映画、ラストまで観ても謎だらけです。
結局‥女神の正体は何だったのか?
最後までハッキリとした答えをくれません。
女神の正体はなんだったのか…
考えますと、やはり‥神だったのでは無いでしょうか?
しかし、おばあちゃん自体が女神というわけでなく
人間に乗り移って力を発揮する神という存在‥
終盤で、女神(おばあちゃん)に、主人公トーマスは『待っていたぞ息子』と呼ばれます。
トーマスは、女神に火をつけ
女神も満足そうに燃えて行きます。
そして、映画のラストで大けがを負い死にかけたトーマスは、燃えた女神と同じような能力が身についています。

ただし、血を飲むことで草木を生き返らしていた女神と違い、トーマスは自らの血で草木を蘇らしています。
多分これが、もともとの神の能力なんでしょう。
『息子』と呼んでいたのは女神(おばあちゃん)ではなく中にいた神、トーマスは過去に熱心なキリスト教信者であり牧師でした。
そんなトーマスに神は息子と語り掛け、自分の力の代弁者に選んだのでしょう。
神は神でも何の神なのか?
それは、島の神です。
ラストに、島から血が流れ出ていたのを覚えているでしょうか?
あれは、今までにマルコムやクインが女神に飲ましていた血です。
女神の中にいたのは、島の神‥
島の内部に血は蓄えられていました。
血の池にいたおばあちゃんが追いかけてくるシーン‥
あれは、現実には無いのです。
血の池自体は内部に蓄えられていましたが、おばあちゃんは捕えられています。
あれは、島の神が見せた幻覚、神の啓示なのです。
考えて見れば、トーマスは島の神が呼び寄せたのかも知れないですね。
トーマスが力を引き継いだ事で、蓄えられていた血は流れ出ました。
新しい島の神になったトーマスと、唯一生きのこった預言者マルコム…
二人は島の神の力を正しく使うことができるのか?
『アポストル 復讐の掟』の原題は『Apostle』です。
意味は【使徒】
トーマスが使徒となり、神の福音を伝えていくのでしょう。
題名はアポストルで良かった様な気がします。
この映画の評価は?
凄い映画だったと思うのですが、世間一般の、この映画の評判はどうなっているのでしょう?
ちょっと調べてみました。
国内各映画サイトの評価はこんな感じ
Filmarks(3.4)
国内では、フィルマークスしかこの映画の事を扱っていなかったです。
レビューを調べてみると3者3様です。
高評価レビュー、低評価レビュー、普通のレビュー
低評価の人はグロが合わなかった人がほとんどです。
海外各映画サイトの評価はこんな感じ
案外普通の点数ですね、もっと批評家は高評価になると思いましたが、考えて見ればツッコミどころも多かったんですよね。
仕方ないかも知れません。
料金アップからのNetflixのオリジナル作品は観たくなるような映画が多いです。
これからも注目していきたいです!
今回も満足度高かった~!
最後までお読み頂きありがとうございます。
映画『アポストル 復讐の掟』の紹介でした。