本日ご紹介する映画は「ゲティ家の身代金」…
もう知っている人も多いと思うんですけど、この映画の元ネタは実在した大富豪ジョン・ポール・ゲティ3世の誘拐事件です。
もちろん、色々な障害がありながら彼は解放されるわけなんですが、その過程が面白い!
何と言っても障害となるのは‥実の祖父ジャン・ポール・ゲティ1世なのですから…
ゲティ家の身代金:作品情報
原題 | All the Money in the World |
洋画 | 実話・サスペンス |
製作年 | 2017年 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
日本公開 | 2018年5月25日 |
レンタル開始 | 2018年9月28日 |
上映時間 | 133分 |
オススメ度 | (3.5) |
映画情報1973年に実際に起こったアメリカの大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された事件を、巨匠リドリー・スコット監督が映画化し第75回ゴールデングローブ賞の監督賞にノミネートされたサスペンスドラマ。 ケヴィン・スペイシーがジャン・ポール・ゲティを演じることが決まっていたが、セクハラ問題で降板‥急遽、代役にクリストファー・プラマーが起用された。 クリストファー・プラマーは、ゴールデン・グローブ賞助演男優賞、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ歴代最高齢記録を樹立している。 マーク・ウォルバーグは、このキャスト入れ替えの追加撮影で150万㌦を手にし、ミシェル・ウィリアムズは1000㌦以下で引き受けたこともあり、男女の間の賃金格差を象徴する一件として大きな注目を集めた。 | |
あらすじ
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予告編 | |
キャスト監督:リドリー・スコット 出演者:ミシェル・ウィリアムズ |
スーパードケチのお爺ちゃんジャン・ポール・ゲティ!
この映画は、誘拐物映画なのですが、大富豪である被害者の祖父と、被害者の母の戦いのドラマでもあります。
誘拐犯との交渉より大変なのは、祖父であるジャン・ポール・ゲティとの交渉です。
孫であるジョン・ポール・ゲティ三世の身代金は1,700万ドル(日本円約50億円)、恐ろしいほどの大金だが…
お爺ちゃんの資産は…50億ドル(日本円1.4兆円)!
そう、余裕で払える金額なんですけど‥
ジャン・ポール・ゲティは、その金額を…
( ゚Д゚)高すぎる!
と言って払わないんです。
いやいやいや~孫の為なら払えるでしょう?
もちろん、孫は可愛いんです。でも…このお爺ちゃん‥
超ドケチなんです!
fa-arrow-circle-down映画のゲティのケチ伝説
- 自宅でお客に電話を使われその料金を払いたく無いばかりに、公衆電話を自宅に設置。
- 高級ホテルに泊まるもルームサービスをケチり自分で洗濯。
- 身代金を高すぎると値切る。
- 400万㌦の身代金に対して、所得控除が受けられる100万㌦しか払わなかった。
- アビゲイルと息子の離婚に対して、孫は好きだが遺産は分けたく無いので孫を手放す。
- 残りは借金として貸し付け+孫の養育権を要求。
映画の見どころが、まさにこの部分!
孫の事を愛しているのは凄く伝わってくるんですが、それでもできるだけお金をかけない様にというのが、本当に凄いです。
大げさすぎないクリストファー・プラマーの演技が、またリアルに感じれて‥こんな人物が本当にいたのか?っと
ジャン・ポール・ゲティという人物の異常さを調べてみたくなりました。
そんなドケチなお爺ちゃんと交渉する、アビゲイルを演じたミシェル・ウィリアムズの演技も見もの!
初めはナタリー・ポートマンが起用される予定でしたが、この役はミシェル・ウィリアムズの方が良かったでしょうね。
マーク・ウォールバーグも出てるし、誘拐されるゲティ3世を演じたチャーリー・プラマーも期待の若手です。
色々な意味で注目したい要素が揃っている映画ですね。
映画のその後
映画では描かれていませんが、誘拐されたジョン・ポール・ゲティ3世は救出後、アルコール依存症、薬物依存症となり、1981年には、脳梗塞を発症、頸髄損傷と殆ど視力を失うという後遺症を残し、リハビリで多少回復するも、54歳で死ぬまで‥重度の障害を抱えたまま過ごしたそうです。
母アビゲイルは、ジョンを死ぬまで介護し‥傍にいたそうです。
尚、ゲティ一世の死後…
財団に遺産の大半が託され、ゲティ家は遺産相続の泥沼の争いになったそうです。
結局…彼の後を正当に引き継げる親族はいなかったのです。
金持ちが誘拐される事件はオランダでも…世界的ビール会社「ハイネケン」の経営者、フレディ・ハイネケンが誘拐された事件です。
これも映画化されています。
『ハイネケン 誘拐の代償』という映画です。