
こんにちは、いごっそう612です!今回は、観る前にちょっとした手違い(?)があった、**近未来SFアクション映画『デッド・シティ2055』(原題:VICE)**について、ネタバレありで熱く(?)語りたいと思います!
ブルース・ウィリスとトーマス・ジェーンが出演し、全ての犯罪が許される合法都市を舞台に描かれるという、なかなか刺激的な設定の作品です。果たしてどんな未来が描かれていたのでしょうか?
映画『デッド・シティ2055』(VICE)作品情報・あらすじ

作品情報
- 原題:VICE
- ジャンル:SFアクション、スリラー
- 製作年:2015年
- 製作国:アメリカ
- 日本公開:2015年5月23日
- 上映時間:96分
- 監督:ブライアン・A・ミラー
- 出演:ブルース・ウィリス、トーマス・ジェーン、アンバー・チルダーズ 他
あらすじ
近未来。巨大企業を率いるジュリアン(ブルース・ウィリス)は、富裕層向けのリゾート施設「ヴァイス(VICE)」を創設します。この施設には、人間に酷似した精巧な人造人間「レプリカント」が居住者として配置されており、顧客は彼らを相手に、殺害や暴行など、現実世界では許されないあらゆる欲望を満たすことができました。そう、ここは**全ての犯罪が「合法」とされた、究極の娯楽都市だったのです。
そんなヴァイスで居住者として働く女性型レプリカントのケリー(アンバー・チルダーズ)は、通常は毎日リセットされるはずの記憶が自動消去されず、顧客たちから受けたおぞましい行為の記憶に苦しめられます。フラッシュバックに苛まれた彼女は、この非道な施設から脱出しようと試みます。
合法無法地帯「VICE」の衝撃的な設定
「全ての犯罪が許される合法都市“VICE(ヴァイス)”」という設定は、非常にインパクトがありますよね。「己の中のダークサイドをぶちまけられる合法施設があったら行きますか?」と問われたら、正直ゾッとします…。
「(;゚Д゚)! それって犯罪じゃないっすか!?」と誰もが思います。私も最初は「なんじゃこりゃー」と感じましたが、その欲望の対象が「外見は人間だが人間ではないレプリカント」であるという点が、この施設のモラルを歪ませるポイントなんですね。
人造人間だから何をしてもいいのか?という、モラルに反するこの娯楽都市が、なんと政府から許可されているという**合法無法地帯**であるという設定は、斬新さと同時に大きな疑問符が浮かびます。この刺激的な設定が、物語にどう活かされるのか期待が高まりますよね。
【ネタバレ感想】映画『デッド・シティ2055』(VICE)を観て感じたこと
!!注意!! このセクションには映画の核心に関わるネタバレが含まれています。未鑑賞の方はご注意ください。
さて、そんな面白そうな設定の映画だったのですが…正直な感想としては、観終わって「あれ?どんな映画だったっけ?」と、**印象にあまり残らない映画**でした(-_-;)。こないだ観たばっかなのに、早くも忘れかけている…そんな感じです(笑)。
設定を活かしきれていない?
「人造人間」という設定は非常に魅力的ですが、残念ながらこの映画ではその設定がうまく活かせれていないと感じました。主人公ケリーがレプリカントであるという点を、物語の核としてもっと深く掘り下げられるはずなのに、観ているうちに**「主人公が人造人間なのを忘れてしまいそうになる」**のはもったいないと思いました(´ε`;)。
ツッコミどころ満載のご都合主義展開
ストーリーの展開には、正直ツッコミどころが満載でした(笑)。
- あれだけ厳重そうな施設から、主人公ケリーがあっさり脱出できてしまうのはどうなのか?
- 大企業のボスであるジュリアンが敵というのは分かりますが、それに立ち向かう刑事ロイ(トーマス・ジェーン)が、企業の**警備員をバンバン殺していくのは…。見ていて「どっちが悪なのか?」分からなくなってきます(-_-;)。
- あそこまで強大な力を持つ大企業なら、邪魔な刑事の一人ぐらい簡単に消せるはずなのに、**なぜか生かされている**…ご都合主義では?
- そもそも、政府から許可されている「合法」の企業を、刑事があそこまで‥企業をぶっ潰す必要があったのか?従業員や失業者がすごいことになりそうです…。
- 大企業のシステムを破壊するのに頼るハッカーが超優秀すぎるのも、ご都合主義に拍車をかけていました。
全体的に、設定は面白いのに、ストーリーの展開が単調で、深みが足りないように感じてしまいました。
ブルース・ウィリスの無駄遣い?
本作の大きな魅力の一つであるブルース・ウィリスの出演ですが、個人的には「無駄遣い」だと感じてしまいました(^^;)
大企業のボスというインテリ的な役柄なのに、ブルース・ウィリスの顔立ちがヤクザに見えてしまい(個人的な印象です!)、どうにも役柄に似合っていないように感じてしまいました。せっかくクソ高いギャラ(想像ですが!)を払って起用するなら、もっと彼の魅力を活かせる役柄で、もっとこき使えよ!と思ってしまいましたね。
個人的には、トーマス・ジェーンが演じた刑事ロイの役柄とチェンジしたら面白かったんじゃないかと妄想してしまいます。
ブルース・ウィリスの刑事役それだけで萌えます(笑)。
【余談】観たかった映画は「パージ」だった!
実は、この映画「デッド・シティ2055」を借りたのは、別の映画と間違えていたからなんです(´ε`;)ウーン…。僕が本当に観たかった映画は、『パージ』という映画でした。
この映画も「年に一度だけ殺人をはじめとする全ての犯罪が許される日」という衝撃的な設定を描いており、『デッド・シティ2055』と「近未来で無法行為が合法化されている」という点で少し内容が被っていた(というより、私が混同していた)ため、間違えて借りちゃいました(笑)。
もし「デッド・シティ2055」を観て物足りなさを感じた方がいれば、ぜひ『パージ』もチェックしてみてください。こちらは本当に怖い映画です!
映画『デッド・シティ2055』(VICE)の評価まとめ
(´ε`;)ウーン…なんか全体的に印象に残らない映画だったな~、というのが正直な感想です。設定は面白かっただけに、ストーリーや演出に**もう少しひねりが欲しかった**と感じました。
参考までに、私が観た当時の(2015年11月29日時点)映画サイトの評価はこんな感じでした。
- 映画.com:★★☆☆☆(2,3)
- Yahoo!JAPAN映画:★★☆☆☆(2,28 )
そして、実際に観て僕が思った**おすすめ度:★★★☆☆(2.6)**です。
2025年5月17日の評価はどうなっているのでしょう?
Filmarks: 2025年5月17日現在、Filmarksでの評価は5点満点中 2.6点 となっています。
約1,600件以上のレビューが寄せられています。
Yahoo!映画: Yahoo!検索の映画情報によると、現在の評価は5点満点中 2.5点 (レビュー数約110件)となっています。
Rotten Tomatoes: アメリカのレビュー集計サイトであるRotten Tomatoesでは、批評家の評価(Tomatometer)は26件のレビューに基づき 4% (Average Rating 2.7/10)と非常に低く、一般観客の評価(Audience Score)も1,700件以上の評価に基づき 29% と低い評価となっています。
Metacritic: こちらもアメリカのレビュー集計サイトですが、批評家によるメタスコアは14件のレビューに基づき 17/100 となっており、「圧倒的に好ましくないレビュー」を示しています。ユーザーレビューの平均は60件の評価に基づき 3.1/10 となっています。
IMDb: IMDbでは、10点満点中 4.2点 (約1.7万件の評価に基づく)となっています。他のサイトよりはやや高いですが、5点以下と評価は分かれています。
まとめると、
日本の主要な映画サイト(Filmarks, Yahoo!映画)では2点台後半、海外の主要なレビュー集計サイト(Rotten Tomatoes, Metacritic, IMDb)では特に批評家からの評価が非常に厳しく、一般観客の評価も全体的に低い傾向にあります。
僕が持ったこの映画の評価の「印象に残らない」「イマイチ」「B級、C級」といった率直な評価と、現在の世間一般の評価がかなり一致していると言えそうです。
公開から時間が経っても、評価の傾向はあまり変わっていないようですね。
まとめ|『デッド・シティ2055』(VICE)はどんな人におすすめ?
映画『デッド・シティ2055』は、個人的には期待していたほどの作品ではありませんでしたが、以下のような方であれば楽しめる可能性はあります。
- 「全ての犯罪が合法化された都市」という設定に強く興味を惹かれる方
- ブルース・ウィリスやトーマス・ジェーンといった俳優のファンの方(ただしブルースの出番は少なめです…)
- 深く考えず、何も残らなくても気軽に楽しめるSFアクション映画を探している方
- いわゆるB級テイストの映画が好きな方
「めちゃくちゃ面白い映画を観たい!」という期待を持って観ると、がっかりしてしまうかもしれませんので、ご注意ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※記事内の評価はあくまで個人の感想です。
ブルース・ウィリス出演作品は他にもありますよー。